【初心者向け】モメンタムで押し目買いを狙う【MOM】

株やFXの初心者で、「急落中の銘柄を買って、大損をしたことがある」という方は少なくありません。

「これだけ下がったんだから、買いだな。」

このように薄い根拠でポジションを建てると、さらに価格が下落し、大きな含み損やロスカットされるパターンもあります。

「落ちるナイフに手を出してケガをする」というように表現されることもありますよね。

こういった「安易な大損」を避けるためにも、「モメンタム」というインジケーターで相場を見ることはメリットがあります。

とても簡単なので、「押し目買い」や「戻り売り」の精度を高めたい人はご覧ください。


モメンタムは簡単


EMAやMACD、RSIといったインジケーターは複雑な計算式がありますが、モメンタムはとても簡単で

モメンタム=

現在の価格と、N日前(設定したい期間)の価格を比較する。

たったこれだけなのです。

たとえば「10日前は500円だった銘柄が、今日は600円だから、アップトレンドかもしれない」というような感覚に近い。

非常に簡単ですが、非常に効果的に相場の状態をあらわします。


モメンタムを期間26で設定する


ではモメンタムを26足前の価格と比較する設定をして見てみましょう。

なぜ26なの?と思いましたか。

これは「一目均衡表」というテクニカルの「遅行スパン」を意識したものです。

※遅行スパンは現在の価格を26日前(設定した期間)にラインで表示される

トレーダーが多用する一目均衡表と同じ指標を使うことは、テクニカルが利きやすくなる、というのが狙いです。

ではチャートを見てみましょう。

上記はソニーグループの月足チャートです。

矢印の月までに、長くモメンタムはマイナス圏にいます。

これは「26日前の価格>現在の価格」が長く続いている、つまり下降トレンドです。

長い下降トレンドの末に、モメンタムは矢印の部分で0を上回りました。

このときは反転して「26日前の価格<現在の価格」ということで、「下げ止まったかもしれない」と考えることができるわけです。

その後、さらに下がってはいますが、比較的緩やかな下降トレンドであり、長い目で見ると上昇トレンドに変化していますね。


モメンタムをどう使う?


正直、先ほどの使い方で良いとも思えますよね。

モメンタムがマイナス圏からプラス圏に浮上したところで買う、というのは効果的に見えます。

ではもっと有効に使うには、どのようにすると良いのでしょうか。

例を三つほどあげます。

・有望な銘柄が下落しているとき

・RSIと組み合わせる

・ダイバージェンスを活用する

この3つを「モメンタム」の活用で考えてみましょう。


有望な銘柄が下落しているとき、「モメンタムがプラス圏」で買う


これは有効だと思います。

下落と言っても、月足や週足など大きな足で見たい。

また、できるだけ長い期間の下降トレンドを経た方が、よりチャンスを伺えると考えられます。

とはいえ、有望な銘柄はなかなか下がることはありません。

日足レベルでも、ある程度の下降トレンドが続いた場合はチャンスになるのかもしれませんね。


RSIと組み合わせる


RSIは「売られすぎ」や「買われすぎ」がわかる指標です。

このRSIが30以下になった「売られすぎ状態」を確認後、モメンタムが「プラス圏」に突入したタイミングで買うとどうなるのでしょうか。

チャートを見てみましょう。

実は

実は先ほどのチャートと同じものです。

このように売られすぎたあとに買うことで、「下降トレンドが弱まってから買う」ことができるんですね。

RSIだけで判断して買いをすると、場合によってはさらに価格が下がる場合があります。

RSI30という状態は下げ止まる場合もありますが、「下降トレンドが継続中」であるため、さらに下がる可能性も高いからです。

そういったミスを防ぐためにも、モメンタムは役立ちます。


ダイバージェンスを活用する


「ダイバージェンス」というのは「相場の異常」が起きている状態ですね。

順調に続いていた下降トレンドが「あれ?ちょっと様子が変わってきた?」というシグナルです。

確実なサインではありませんが、レア度が高いサインであり、より深い押し目を狙うチャンスです。

わかりやすくチャートで見てみましょう。

こちらもやはり先ほどのチャートです。

見え方によっては、二度の下降トレンドがあります。

そしてその二度の間で相場に異常が起きていますね。

「価格の下落」と「モメンタム上昇」です。

価格は下がっているのに、モメンタムが上昇している。

これはつまり一段と下降トレンドが弱まっている可能性があるのです。

この「ダイバージェンス」を確認したあとのほうが、良い押し目になっていることもわかります。

しかしデメリットもあります。

「ダイバージェンスを待っていたら、ダイバージェンスがないまま価格が上昇した」

というようなことで、買うタイミングを逃してしまう可能性です。

買い急ぐのも怖いのですが、チャンスを逃すのも嫌ですよね。

こういった場合は1度目の下げ止まりで買い、2度目の下げ止まりでも買うなどの「買い増し」を考えたいところです。

株は配当や優待を狙うこともできますからね。

長期保有するメリットがあるので、そういったことも検討して見ると良いかもしれませんね。

ただ「チャンスを見送る」ことも大事です。

手数を増やすことはリスクを増やしてしまいます。

ダイバージェンスだけを狙うほうが、反転する確率は高いでしょう。

より「精度を高めたい」という方は、「ダイバージェンス」だけを狙うことも有効ですね。


チャンスを待って押し目を狙う


株やFXでは「チャンスを待つ」ことが大事なポイントです。

そのためにも「天井や底を打った」ことを比較的に見極めやすい「モメンタム」を活用するのは良い手段です。

RSIと組み合わせることでさらにその精度は増しますね。

ダイバージェンスが起きていれば、なおさらチャンスです。

しかし気を付けたいのは「1分足」や「5分足」などの短い足の場合は、ほとんどが短期的な「天井や底」を表しているにすぎません。

ご自身のトレードスタイルに合った時間軸で検証をしてみましょう。

投資は自己責任ですので、ある程度の検証をしてから売買してみることをおすすめします。

その検証を有効に行うためにも「モメンタム」は重要です。

チャンスをしっかり待って、良いタイミングをつかみたいですね。

株やFXの初心者で、「急落中の銘柄を買って、大損をしたことがある」という方は少なくありません。 「これだけ下が…

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