【初心者】MACDこれだけはわかっておきたい【基本】

MACDを使用してトレードしている初心者の方々は、MACDの基本がいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか。

 

実はMACDは使い方を間違えなければ、相場の状態をしっかりと理解できるオシレーターなのです。

 

この記事では下記のようなことを、できるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。

 

この記事で伝えたいこと

・MACDライン、シグナルライン、ゼロライン、ヒストグラムの意味

・MACDを使うときに意識するべきポイント

 

MACDで相場を理解し、トレードの精度を高めることが狙いですので、ご一読いただければと思います。

 

 

 

 


MACDの一般的な設定と意味

MACDの一般的な設定は(12.26.9)となっていますよね。

 

これはどういった意味を持っているのでしょうか。

 

簡単なので見ていきましょう。

 

 

 


MACDの「12」は「EMA12」

MACDの12は「MACDライン」呼ばれるもので、「12」というのは「EMA12」を表しています。

 

MACDライン=EMA12(EMA12-EMA26)

 

EMAは有名なトレンド指標で、価格への反応が早く人気なため、意識されやすいと言われています。

 

過去12日間の終値の平均を元に(複雑な計算式で算出)現在の価格が上か下かで、現在のトレンドを読むことが一般的ですね。

 

EMAの場合は「150.2」など価格の平均が示されますが、MACDの場合はEMA12とEMA26の差が数値として示されています。

 

こういったものがMACDには組み込まれていることを理解しておきましょう。

 

 

 


MACDの「26」は「EMA26」

MACDの26は「ゼロライン」であり、「EMA26」を表しています。

 

ゼロライン=EMA26

 

このように理解しておきましょう。

 

また、こういったことから次のことがわかります。

 

MACDライン=EMA12

ゼロライン=EMA26

 

ということは・・・

 

・MACDラインがゼロラインを上に抜ける=EMA12とEMA26のゴールデンクロス

・MACDラインがゼロラインを下に抜ける=EMA12とEMA26のデッドクロス

 

EMAとしても見ることができるオシレーターなのですね。

 

 

 


MACDラインとゼロラインの関係をチャートで見る

それではチャートで下記の2点を確認してみましょう。

 

・MACDラインがゼロラインを上に抜ける=ゴールデンクロス

・MACDラインがゼロラインを下に抜ける=デッドクロス

 

TradingView Chart Snapshot

 

実際のチャートで確認できましたね。

 

この事実から下記のことがわかります。

 

「MACDラインとシグナルラインのクロスよりも、MACDラインとゼロラインのクロスは強い意味を持っている」

 

これはしっかりと意識しておきたいポイントです。

 

 

 

 


シグナルライン=「MACDラインの単純移動平均(9日)」

このようになります。

 

日足であれば9日の終値の平均、1時間足ならば9時間の単純平均です。

 

ゆるやかに推移しているのが特徴的ですね。

 

またMACDでは一般的に「MACDライン(EMA12)」と「シグナルライン」がクロスしたことを、ゴールデンクロスやデッドクロスと呼びますよね。

 

EMA12とEMA26のクロスよりも早く相場の勢いを感知できます。

 


ヒストグラムは「MACDラインとシグナルラインの乖離(差)」

このようになります。

 

だんだんとややこしくなってきましたね。

 

ヒストグラムは短期的な方向性を示しているように思えます。

 

なので短期的なトレードには使いやすい指標かもしれません。

 

 

 

 


プラス圏のデッドクロスで安易に売るのは危険

「デッドクロス=売り」というのはMACDでは危険です。

 

なぜなら実際のチャートを見るとわかります。

TradingView Chart Snapshot

 

画像から読み取れることは下記の2点。

 

・MACDラインとシグナルラインがデッドクロスをして下降している

・価格には下降トレンドが発生していない

 

このようにデッドクロスをしても下降トレンドが発生していないことが多々あります。

 

なぜ下降トレンドが起きないのでしょうか?

 

 

 


MACDラインがプラス圏で推移=上昇トレンドだから

先ほど確認した通りです。

 

・MACDラインとゼロラインのクロスはEMA12とEMA26のクロス

→MACDラインがプラス圏のときは上昇トレンド

→MACDラインがマイナス圏のときは下降トレンド

 

つまりMACDラインがゼロラインを上に抜けてプラス圏で推移しているときは上昇トレンド。

 

そこで起きる「MACDラインとシグナルラインのデッドクロス」は、あまり強いサインではありません。

 

もちろん、そこから下降トレンドに転じることもありますが、そうでない場合も多々あるのです。

 

これをわかっているだけで、相場の見え方が変わってきませんか。

 

この点はマイナス圏でのゴールデンクロスも同じで、安易に買いエントリーは危険なのです。

 

 


MACDとEMA200を併用するとおもしろい

MACDはローソク足チャートとは違い、平坦な見え方がしますよね。

 

常にレンジ相場のような感覚で見てしまいがちなことが初心者の方は特にあると思います。

 

その場合、EMA200を表示させることで、相場の大きな流れを見ることができます。

 

実際に画像で見てみましょう。

 

このようにトレンドの流れがわかります。

 

相場の状況をしっかり把握することで、下記のように相場を俯瞰できます。

 

「EMA200が下向きだから、買いエントリーはやめておこう。」

 

「EMA200が下向きだけど、MACDラインがプラス圏か。戻り売りしたらおもしろいかもしれない。」

 

「戻り売りをしたけど、プラス圏での推移が長い。損切しておこう。」

 

このように冷静に相場を見ることが、大きな損を避けたり、チャンスをつかむコツとなることでしょう。

 

 

 

 


まとめ:MACDの知識を深めてトレードを楽しく

MACDの基本的な要素をわかりやすく、お伝えしたつもりですがいかがでしたでしょうか。

 

ポイントを再度、確認しておきます。

※(12.26.9)の設定の場合

・MACDラインはEMA12-EMA26の差

・ゼロラインはEMA26

・シグナルラインはMACDラインの9日平均

・ゴールデンクロスやデッドクロスで安易にエントリーは危険

・EMA200を併用すると相場の流れをつかみやすい

 

くわえて「損切」をしっかりと決めることが、トレード成績改善のコツです。

 

早めの損切は「損が小さくなる」ことと「次のチャンスにエントリーできる」といったメリットがあります。

 

もちろん、勝率の高いトレード方法があってのことなので、検証はしっかりと行う必要があります。

 

そのためにもMACDの基本的な要素を繰り返し学び、「どこにチャンスが潜んでいるのか」ということを嗅覚を高めることが、実際の相場でも重要なことではないでしょうか。

 

トレードの失態は誰のせいでもなく自己責任なので、デモトレードなども活用して、トレードの腕を磨きたいですね。

 

  

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