FXのロスカットはやばい?
- by ven
「FXでロスカットされたよ…やばい…」
このような事態になってしまう人は少なくないのではないでしょうか。
「こんなに損を抱えるはずじゃなかったのになぜ?」という場合もありますよね。
しかし知識があればロスカットや追証は避けることができます。
ここではロスカットや追証を避けて大損をしない方法を学びましょう。
Contents
FXのロスカットで大損をする理由
リスクを考えずにトレードをすることでFXは大損をしてしまうことがあります。
また損をしたくないあまり損を確定しないことで、さらに大きな損失を生み出してしまうこともあるのです。
そういった「負のスパイラル」を避けるためにも大損が起きてしまう理由を見て行きましょう。
リスクを許容しないトレード
「100円で買い建てをして101円になったら1万円の利益が出るな」
このようにトレードをしている人もいるでしょう。
こういった利益だけを考えたトレードをすることは高いリスクがありやばいです。
なぜなら思惑と反対に相場が動いた時に「どこで損切をするか」を計画していないからです。
FXでトレードをするときは、ほとんど必ずと言っていいほど、損の状態はあるのです。
そういった中で「リスクを許容していない」というのは、トレードをする上で判断を狂わせる一因となることは間違いありません。
そしてロスカットまで損を膨らませてしまい大損をしてしまうというパターンに陥ります。
損を確定しない
「10万円の含み損状態だけどここから相場が戻るかもしれないからこのままにしておこう」
このように考えてしまうことは多いものです。
なぜならFXに限らず、すべてにおいて人間は「損をしたくない」という心理が働きやすくなります。
そしてその「損をしたくない」という心理のしわざによって、「損を確定しない」「損がさらに膨らむ」という悪循環が起こる。
そのためロスカットが発生したり、さらには追証まで発生して大損どころか借金までしてしまいやばい状態になるのです。
FXのロスカットが大損をすると言われているのはなぜ?
そもそもロスカットとはどういったものなのでしょうか。
またロスカットが間に合わない場合に追証となり、ロスカットよりもひどい状態につながります。
追証は資金以上の損失、つまり追加の資金が必要な場合があります。
そしてもしも追加の資金を準備できなければ借金をしなければなりません。
ロスカットが危険と言われている理由を見て行きましょう。
そもそもロスカットとは
ロスカットとはどういったものなのか例を見てみましょう。
下記の条件でトレードをしたと仮定しましょう。
通貨ペア | ドル円 |
レートおよび売買種類 | 100円で買い建て |
レバレッジ | 25倍(個人口座) |
数量 | 1000通貨 |
純資産額 | 10,000円 |
証拠金維持率 | 250% |
この条件でトレードをします。
レートがどこまで下がったらロスカット(証拠金維持率100%)になるのでしょうか。
答えは「93.75円」です。
普通に考えるとロスカットになる前に損切をしたほうが良さそうです。
ただ相場の急変などもあるため、ロスカットは必要以上に損を大きくしないことにもつながります。
ロスカットはトレーダーの資金を守る重要な仕組みとなるんですね。
ロスカットが間に合わない場合も
急に相場が動くことでロスカットが間に合わない場合もあります。
相場でリスク回避の動きが出たと仮定します。
そしてトレーダーが売り注文を出したとしましょう。
そのとき自分の損切も売り注文だった場合どうなるでしょうか。
注文が混み合ってしまい証拠金維持率100%になってもロスカットされない場合もあるのです。
それによって想定を超えた損失をこうむる場合もあるのです。
追証で追加資金が必要な場合も
追証は含み損が膨らんでいるのに損切をしない場合に起こります。
含み損が資金以上となってしまい追加入金を迫られてしまうのです。
たとえば100万円の資金を入れていたけれど、含み損が200万円になった場合に100万円以上の追加資金を迫られます。
さらに損失がふくらむことでさらに追加資金…とかなり苦しい状態が待っています。
仮に生活費などをトレードに使った場合は大変です。
「生活費以上の損失が出ている」ことになってしまいます。
それによって借金をしたり資産を手放すなど大変な困難が待っている場合があるのです。
FXのロスカットで大損をしてしまう人の特徴
FXの仕組みを勉強しないでトレードをする人は大損しやすい傾向にあります。
またトレードに根拠がなかったり、損切注文を入れてない人も大損をしやすくなります。
大損をしないためにFXで大損をしてしまう人の特徴を理解しておきましょう。
勉強不足で大損
FXの損失や利益が発生する仕組みをよくわかっていない人は損をしやすいでしょう。
たとえば通貨ペアはドル円でレバレッジ25倍、レートは100円で100,000通貨買い建てした場合。
レートが95円まで下がるとどうなるでしょうか。
答えは50万円の損失の発生です。
こういったことを予測せずにトレードをすると「え!?こんなに損失が」ということが起きてしまいます。
トレードに根拠がない
自分の勘や相場の動きに合わせてトレードをすると大変な損失が待っている場合があります。
たとえば「レートが下がっているから売り建てをしよう」といわゆる「追っかけトレード」をすると危険です。
急に相場が反転しレートが急上昇すると売り建て注文のポジションは大きな損を抱えます。
軽い気持ちでトレードをして大火傷をしてしまうパターンです。
損切注文をしていない
「損切する予定はないから逆指値注文はいらないな」
このようにポジションを建てると危険です。
ちょっと目を離したすきに相場が思惑と違う方向に動いた場合に「ストップ」がないので損が膨らみ続けます。
また「相場が戻って損が減るだろう…」と安易に考えると大変です。
さらに損が膨らんでしまう可能性があります。
FXのロスカットで大損をしてしまう原因
利益は確定したいけど、損は確定したくないのが人間の心理であり損失を大きくする原因のひとつです。
また週をまたいだトレードや相場の急変などの危険が大損につながる場合も。
大損をする原因を特定しましょう。
損を確定したくない心理
FXに限らずトレードの心理として「利益はすぐに確定したい」。
でも「損はすぐに確定したくない」という心理が働きやすいのです。
たとえば含み益が5,000円出ていた場合に「下がると嫌だな、すぐに確定しよう」と利益を確定して満足します。
しかし含み損が5,000円の場合は「今損切して相場が戻ったらいやだから様子を見よう」と確定せずに様子を見ます。
するとさらに損は膨らむこともあります。
なぜなら
利益は確定するが損は確定しない
すべての人がそうではありませんがこういう心理が働くことは多いようです。
この場合は利益は確定しているので増えることはありません。
しかし損は確定していないので増える可能性がありますね。
実際にあった相場の急変
2019年1月3日に起きたフラッシュクラッシュという相場の急変がありました。
それは1日でドル円の通貨ペアがおよそ109円からおよそ105円まで下落したという事件です。
これによって多くのトレーダーが損失を生み出したでしょう。
1日の動きが1円だとしても「今日はよく動いたなあ」と思えるのがドル円です。
それが1日でおよそ4円も動いたのですから誰もが予想外ですよね。
週またぎのトレード
通常であればFXの相場は月曜日の朝から土曜日の朝まで相場が動いています。
つまり土曜日の朝から月曜日の朝までは相場はお休みです。
このお休みのあいだに相場が大きく動くリスクがあります。
こういった場合にロスカットや損切りラインでは注文が約定しないこともあるのです。
すると予想以上の損失が発生する可能性もあるんですね。
FXのロスカットで大損を避けるコツ
大損を避けるにはレバレッジを下げて損失が大きくなりにくくする方法があります。
また週をまたぐトレードを避けることや損切り注文を入れておくことも効果的です。
さらに追証のリスクを避けるために証拠金維持率を高くするのもよいでしょう。
相場の急変に対処できます。
大損を避けて安定したトレードを目指しましょう。
レバレッジを下げる
高いレバレッジでトレードをすると高い利益が狙えますよね。
しかし同様に高いリスクがあるのはわかりきったことです。
そうであればレバレッジを下げましょう。
高い利益は狙えなくなるものの損失も大きくなりにくいです。
やり方によっては損を出しにくいトレードも可能です。
自分にあったレバレッジで取引をしましょう。
週をまたいだトレードは避ける
金曜日にポジションを建ててそのままお休みに突入するのは危険ですよね。
休み明けは相場が大きく動く可能性があるので大きな損失をかぶる可能性があるのです。
ならば
週をまたぐ前にポジションを決済する
そうすることで予想外の大損を避けることができます。
逆指値注文を利用する
「ドル円を100円で買って105円になったら利益を確定しよう」
「でも大損は怖いから99円になったら損切をする注文も入れておこう」
このようにしておけばレートが下がっても99円までの損でおさえられますね。
また週またぎなど相場の急変が起こる可能性が高いときはトレードを控えると安心ですね。
証拠金維持率を高めにしてトレードする
この対策は長期的なトレードの場合に有効です。
ポジションを持つ場合には必要証拠金が必要です。
たとえばドル円の通貨ペアをレバレッジ25倍で買い建てする場合を考えます。
必要証拠金は40,000円です。
このポジションを建てるときにFX口座に50,000円を預けていた場合。
「純資産額50,000円÷必要証拠金40,000円×100%=証拠金維持率125%」
このように証拠金維持率は125%になります。
こういった場合に100%を切ってしまうのは早いですよね?
では純資産額を4倍の200,000円にするとどうでしょうか?
証拠金維持率が4倍になり500%となります。
これならすぐに100%を下回ることがありません。
証拠金維持率を高めに設定することでリスクを下げられます。
さらに逆指値注文でたとえば1円下落したら損切するようにすることで安心です。
これによって相場の急変によるロスカットや追証のリスクを下げることができますね。
スワップ狙いや長期的なトレードの場合はこういった手法が活きてくる場合も多いのです。
FXは損を小さくしつつトレードの上達を目指そう
FXでロスカットや追証となると大損をすることがわかりましたね。
損を確定したくない心理を客観的に見て適切な損切りラインの決定と実行をすることが大事です。
またポジションを建てる前にしっかりと資金管理をするために仕組みの理解や勉強をしておきましょう。
なぜならFXによる損失はすべて自己責任となるため取り返しがつかないからです。
なので余裕のある資金で相場の急変に対処することが大事です。
こういったリスク対策をすることで安定したトレードが可能です。
良い環境でトレードの腕を磨きましょう。
「FXでロスカットされたよ…やばい…」 このような事態になってしまう人は少なくないのではないでしょうか。 「こ…