【FX】必要証拠金と余剰証拠金【レバレッジ】

FXのトレードで必要証拠金や余剰証拠金など深く考えずにトレードして大損をしてしまい、「レバレッジって怖いな・・・」と考えたことがありませんか。

レバレッジはやり方によっては非常に強い味方なのですが、使い方を間違えると「お金をドブに捨てる」ような事態が発生しかねません。

ここでは必要証拠金と余剰証拠金について、筆者の個人的な考えや認識を、フィクションの会話形式でご紹介したいと思います。

※トレードを推奨するものではありません。

※トレードは自己責任です。


レバレッジでお金をドブに捨てるパターン

さーて、FXトレードをするぞ!

10万円の資金を口座に入れたし。

ドル円が130円か。

何万通貨のポジションを買えるかなあ。

おお、FXですか。

気を付けてくださいよ。

特にレバレッジにはね。

ちょっとそこまで買い物いってきますね。

いってらっしゃーい!

さて、ドル円が130円で・・・ええ「70万通貨」⁉
こんなに買えるんだ!

これは相場が上がったら大金持ちだ!
ファイアー!!!
70万通貨の買いだ!!!ポチ!!!

ただいまー。
いやー、暑いですね。
アイス買ってきましたよ、食べます?

あれ?なんか元気ない?

・・・10万円が・・・。

へ?

・・・10万円が・・・。

一気に0円に・・・、

・・・あ、まさか・・・。


高いレバレッジのメリットとデメリット

そりゃダメですよぉ。

レバレッジ1000倍だからって、大きく建てても・・・。

どういうことなんですか!!!

なんでやる前に教えてくれないのぉ!!!

トレードは自己責任ですよ。
ちゃんと説明書?読みました?

そもそも70万通貨っていうのは、
ドル円が130円の場合、
9100万円ぶんくらいの取引をするっていうことですよ。

でもせつやくさんが持っている資金はたった10万円。
そんなの普通、失敗しますからね。

ドル円が1円下がっただけで、「70万円」の損になるんですから。
そんなのすぐに「ゼロカット」されますよ。

9100万円・・・。

1億円近い取引を10万円でやろうとしたってこと・・・?

・・・そんなのできるほうがおかしいよ!!!

ひどい!!!

海外FXのハイレバレッジはそういうこともできますからね。

その反面、確かに日本国内のFXなら25倍と比較すると低い。

それならこんなことは起きなかったかな。

最大でも1万通貨くらいしか買えないようになってますね。

千通貨単位で買えるところはもうちょっと買えるかな。

ただ買えるだけ買うと、結局ロスカットされやすくなっちゃうけど。

え?そうなの?

国内FXなら10万円は消えなかったの?

仕組みがわからない・・・

やれやれ。

せつやくさんはまず、「必要証拠金と余剰証拠金」について、簡単に理解しなきゃいけませんな。


必要証拠金と余剰証拠金とは

必要証拠金とヨジョー証拠金?

なんですかそれは?

まあ誤解を恐れずに言うと。

必要証拠金っていうのは「ドル円を買うための資金」。

余剰証拠金っていうのは「損切用の資金」。

っていう感じですか。

損切用って・・・!

僕は損はしたくありません!!!

損をしたくない?

ならFXはやめましょう。

損に耐えることでしか、勝利はありませんよ。

うう・・・。

つまりは「ドル円を買うための資金」と「損に耐えるための資金」ってことですか?

そういうこと。

それがレバレッジによって変わってくるんですよ。

たとえば、さっきのせつやくさんの無謀なトレード。

これはどういう計算になりますか?

わかりません!

おしえて!

やれやれ。

せつやくさんがやってたのはレバレッジ1000倍の海外FXなんです。

レバレッジ1000倍っていうことは、必要な資金の1000分の1でポジションを買えるんです。

普通なら130円を1万通貨持つには130万円が必要。

でもレバレッジ1000倍なら1300円でいんです。

え、めっちゃ便利!!!

それなら大きく張れますね!!!

反省してないですね・・・。

せつやくさんはさっき「70万通貨」買いましたよね?

つまりそれは70×1300=91000円くらいが必要証拠金になる計算です。

ほうほう。

だから10万円でも買えたんですね。

それに対して「損に耐えるお金」、つまり余剰証拠金はたったの「9000円」。

これじゃあうまくいくわけがないんですよ。

ただでさえ大きくポジションを張っているのに、余剰証拠金が少ないなんてのはね。

10pips(0.1円)下がっただけで、7万円の損ですからね。

海外FXはスプレッド大きいパターンが多いし、余計に不利です。

・・・なんて、わたしはバカなことを・・・。

これが例えば国内のFXで1万通貨単位のトレードの場合。

130円の1万通貨で130万円に対し、レバレッジ25倍で割ると、5万2千円の「必要証拠金」になります。

すると10万円では1万通貨まで買えます。

必然的に余った4万8千円が損切に耐える資金、つまり「余剰証拠金」になるんです。

これなら、なかなかロスカットはされないから、損切も設定しやすく、チャンスを伺いやすいんです。

はああ、なるほど!

でも海外FXならもっと自由にできるじゃないですか???

そうです。

ハイリスクハイリターンを狙えるんですね。


たとえば5万通貨ならどうでしょうか。

5×1300=6500円が必要証拠金です。

すると余剰証拠金は9万3500円。

5万通貨であれば、1円下がると5万円くらいの損になります。

スプレッドも大きい可能性もあります。

たとえば0.3円で損切をする手法で、勝率が60%以上などであれば、うまくいく可能性もあります。

自己責任ですよ。

なるほどね。

これなら現実的か。

それが海外FXのメリットってわけか。


・・・僕がやったのはハイリスクではなくて、「お金をドブに捨てる」ような行為だったってことか・・・反省。


まとめ

どうでした。

理解は進みましたか?

ありがとうございました!

いや、かなり勉強になりましたよ。

大きく買えるからって買っちゃダメですね。

損切を視野に計画的なトレードをしなくては。

そうですそうです。

それでもうまくいかないのもFXなんですけどね。

ただ無謀なやり方ではうまくいかない確率が大きいですからね。

きちんとしたやり方で、良い結果が出ないときに、振り返りをして、改善をする。

それを繰り返して洗練されていくんですよね。

手法には自信がありますからね!

試してみたいから、検証をしますよ!

安い授業料でしたね。

忘れてたことを・・・思い出させるぅ・・・。

※最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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