【FX】FXのナンピンは百害あって一利なし?【ナンピン】

FXでナンピンをする方は多いと思います。

トレード歴が長い筆者は、最近やっと気づいたのですが。

FXにおいてナンピンは百害あって一利なし、ということです。

これはあくまで筆者の個人的な意見です。

ナンピンのやり方も色々とあると思いますが、筆者のやり方の話です。

今回は自己の認識を深めるために、記事を執筆していきたいと思います。

※トレードを推奨していません

※トレードは自己責任です


筆者が思うナンピンはデメリットばかり

「ナンピン」というと、筆者のイメージ(筆者がやっていた)では「損切しない」というスタンスだと思います。

なぜならナンピンというのは「相場を読み間違えたが買い増しや売り増しで何とか助かりたい手法」だと思うからです。

そしてこのようなナンピンになるかと思います。

ーーー例ーーー

取引         損益

130円で10000通貨買い(0円)

129円で10000通貨買い(-10000円)

128円で10000通貨買い(-30000円)

127円で10000通貨買い(-60000円)

126円で10000通貨買い(-100000円)


ナンピンのデメリット:買い増しする→損失が倍々になる

上記のように下がってきたからと買いを同じだけしていくと。

含み損がどんどん大きくなっていくんですね。

それもそのはずです。

ナンピンするほど下げ幅を喰らう「ポジション」を増やしているからです。

これでは資金管理のしようがありません。


ナンピンのデメリット:利益が出るときは小さい

もし仮に130円で買った途端に1円上がったとします。

そうすると1万円の利益になって嬉しいですね。

しかしナンピンをするというスタイルの場合、先ほどご覧いただいたように、下がった時は-10万円以上もの損が出るわけです。

リスクに見合ったリターンが果たしてあるのでしょうか、いやないですよね。


ナンピンのデメリット:時間やチャンスの喪失も大きい

たとえばナンピンで我慢するということは、その間は他の取引をすることは難しく、できないことがほとんどでしょう。

損失が膨らんでいくのを我慢している間に、他のチャンスがあったかもしれません。

このように「損失を我慢する時間」と「発生しているチャンスの見逃し」という、資金以外の損失が発生しているのです。

もちろん、メンタルも傷ついているに違いありません。


ナンピンをやめたらどうなる?

たとえば先ほどの失敗例で考えてみましょう。

先ほどは5円下がっていく中で10万円の損失で、ロスカットしたとします。

そしてそのナンピン損失期間が2週間だったと仮定しましょう。

2週間かけて、10万円を損した、ということになりますね。

ではナンピンをやめて、1円下がったら損切として、2週間の流れをイメージしてみましょう。

ーーー2週間の流れーーー

1日目:買い

2日目:様子見

3日目:損切(-10000円)

4日目:様子見

5日目:買い

翌週

6日目:損切(-10000円)

7日目:買い

8日目:様子見

9日目:利益(+10000円)

10日目:様子見

ナンピンする→2週間で-10万円

ナンピンしない→2週間で-1万円、-1万円、+1万円

このようなイメージができました。(あくまでイメージ)

ありそうではないですか?

やはりナンピンは苦しみだらけの手法ではないでしょうか。


なぜナンピンしてしまうのか

これは筆者の主観ですが、大きく2点があると思います。

・楽な手法だから

・利益が出やすいから(それ以上の損失が待っている)

まず筆者の主観ですが、ナンピンとはこんな感じでやるものだと思うんですね。

「さすがに下がりすぎだろう、買ってみよう。」

「あれ、もっと下がるの?じゃあ買い増しだ。」

このように特に何かのサインを待つわけでもなく、そのときの流れでやることが多いと思うんですね。

ナンピンの注文はテクニカル指標やラインなどのサインを見て、「よし、やっとサインが出た、買ってみよう。損切はここでこうやって・・・」と注文するようなものより全然簡単で楽なんですね。

だからついついやってしまうかもしれません。

またナンピンというのは「利益が出やすい」のです。

なぜなら相場はレンジ相場多く、そういった相場では小さく利益が出て、気分が良いのです。

しかしそれがトレンド相場になった途端に大損失につながる。

これはつまり・・・下記に続きます。


ナンピンはコツコツドカン製造機

ナンピンはレンジ相場でコツコツと利益が出て。

トレンド相場で大損失を生む。

まさに「コツコツドカン製造機」なんですね。

なのでやはり「百害あって一利なし」といっても大げさではないかもしれません。

コツコツと利益を稼いでいる時間は気持ちいいのですが。

トレンドとなった途端に、それ以上のものが消えて行く。

そういうことから、コツコツと利益を稼いでいる時間すら無駄にしているんですね。


まとめ:ナンピンはやっぱり百害あって一利なし

ナンピンは大きな損失を出す原因。

ナンピンをしなければ、資金を大きく減らすリスクが大幅に減る。

ナンピンは利益が小さい。

ナンピンはトータルで時間の無駄。

と、これはあくまで筆者の思うナンピン手法です。(筆者の経験)

本当はすぐれたナンピン手法はあるかもしれないので、そういったもので利益を出し続けている方がいらっしゃれば、それは素晴らしいものです。(教えていただきたいくらい)

つまりは大きく損を出す前に、しっかり損切をすれば、ナンピンをしようがしまいがいいというのもそうです。

なかなかそれは難しいんだろうな、というのが筆者の思うところです。

そして今回の記事ではっきりわかったことがあります。

「時間は喪失してもいい」

ということです。

常に利益を出さなければいけないという「時間の喪失」の焦りからナンピンをしたりして、大損を招いている方は少なくないと思います。

であるならば、時間は捨て置いて、しっかりとチャンスを待つことです。

そしてチャンスがダメで損切となっても、それは小さな損失であればいい。

いずれまたチャンスがきて、大きく利益を出せれば、資金は少しずつでも増えて行くわけです。

よって資金を大きく失うということは「時間を大きく失う(コツコツと利益を出す時間)」ことと同じです。

つまりはナンピンは時間も失うし、資金(今後利益を出す時間)も失う。

ダブルで時間を失ってしまっているわけなんですね。

常に利益を出せる手法を考えることは難しいことでしょう。

しかしナンピンをやめることは今すぐできます。

無茶なトレードをする時間を「手法の検証」「資金管理」などに充てるほうがよほど賢明です。

資金を大きく失うことは「時間の大損失」ということを忘れてはならないと思えましたね。

以上となります。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

FXでナンピンをする方は多いと思います。 トレード歴が長い筆者は、最近やっと気づいたのですが。 FXにおいてナ…