【簡単】スワップポイントとは【初心者向け】
- by ven
スワップポイントはFXでポジションを保有して営業日をまたぐと発生します。
たとえばメジャーな通貨ペアの「ドル円」。
FXで「買いポジション」を建てて、営業日をまたぐと「5円」が付与されます。
また「売りポジション」の場合は「-8円」、つまり支払いが発生します。
※みんなのFXで1万通貨をレバレッジ25倍で取引した場合:2021年8月20日現在
こういった仕組みを活用して、ポジションを長期保有することによって、「細かいトレードなしで利益」を狙うことも可能です。
スワップポイントがどういうものかざっくりと知りたい方はご一読ください。
Contents
スワップポイントが付与されるのは各国の金利差
「スワップポイント」が発生することには理由があります。
それは各国の「政策金利」の違いです。
下記をご覧ください。
国名 | 政策金利 |
日本 | -0.10% |
米国 | 0.00%~0.25% |
中国 | 3.85% |
トルコ | 19.00% |
南アフリカ | 3.50% |
メキシコ | 4.50% |
ご覧のようにトルコやメキシコの金利は高く、日本はマイナスです。
この金利差を基準に「スワップポイント」は付与されたり支払いが生じます。
たとえば「トルコ」と「日本」の通貨ペアである「トルコリラ円」。
かなりの金利差がありますね。
なので「トルコリラ円」の「買いポジション」を建てて、営業日をまたぐと「45円」が付与されます。
1日45円が自動的に貯まるというのはかなり魅力的ですよね。
(みんなのFXで1万通貨をレバレッジ25倍で取引した場合:2021/8/20現在)
またスワップは土日も付与ます。
なので1ヶ月(30日計算)保有すると「1,350円」が付与される計算になります。
逆に「売り建て」をしてしまうと、同じかそれ以上の「マイナススワップ」が発生し、支払いが生じることがほとんどです。
なので売買の方向には注意が必要です。
スワップポイントはFX会社によって違う
付与されるスワップポイントはFX会社によって違いがあります。
下記をご覧ください。
スワップポイントを目的としてFX会社を選ぶというのも基準の一つです。
実際に筆者はスワップ投資目的で「みんなのFX」の口座開設をしましたよ。
スワップポイントは魅力的だがリスクも
一見かなり魅力的な「スワップポイント」。
しかし世の中、甘くありません。
スワップポイントが高い通貨ペアのレートは長期的に見て下落していることが多いのです。
下記のチャートをご覧ください。
画像は「トルコリラ円」「南アフリカランド円」「メキシコペソ円」のチャートです。
すべて2008年頃から2021年8月現在の月足チャートになります。
これらの通貨ペアは現在に近づくにつれ「レートを切り下げている」ことが目に見えてわかります。
たとえば2008年にこれらの通貨ペアを買い建てした場合。
買い建てでスワップは貯まるのですが、下げ幅による含み損が発生してしまうのです。
例えばトルコリラ円を2010年に買い、2021年現在まで保有すると-42万円の含み損を抱えることになってしまいます。(かなりざっくりとした計算です)
こういったリスクを視野にいれておく必要があります。
特に「トルコリラ円」については一方的に下げているように見えます。
メキシコペソ円などは少しずつ緩やかになっているようにも。
しかし今後もレートが下がらないという保証はありません。
むしろこれだけ下げ続けているのであれば「今後も下がる」と考える方が自然という見方もできます。
シミュレーションをしてみる
リスクがあることもわかった「スワップポイント」を狙った売買。
しかし実際にシミュレーションをするとどうなるのでしょうか。
下記の表をご覧ください。
通貨ペア
|
現在レート |
スワップ
|
1年で付与される スワップ合計 (およそ) |
5年後のスワップポイント (およそ) |
トルコリラ円 | 13円 | 45円 | 16,425円 | 82,125円 |
ランド円 | 5.5円 | 10.1円 | 3,685円 | 18,432円 |
メキシコペソ円 | 7.5円 | 5.1円 | 1,861円 | 9,307円 |
すべてざっくり計算ですし、スワップは将来に必ず変わってくるということも念頭に置いてください。
トルコリラ円を5年保有すると、最大限必要な8万円程度はスワップポイントが付与される予測ができます。
ということは「1万通貨・レバレッジ25倍・13円の買いポジション」が「5円」まで下がっても含み損は8万円程度です。
スワップポイントが8万円付与されるならば「プラマイゼロ」になります。
もっと言えばレートが5円以上であれば利益が出ている状態になるんですね。
このように考えると前向きに考えることもできます。
かなりざっくりした計算なのですが・・・。
またリスクの観点でトルコの金利が変わらなくても、日本の金利が上がる可能性もあります。
すると「トルコリラ円」の通貨ペアのスワップポイントは減ってしまう可能性があります。
またまたトルコが下がって日本が上がれば・・・さらに減ることになるでしょう。
こういったリスクを踏まえた上で取り組む必要があるわけですね。
ただしリスクを踏まなければ利益は狙えないということも確か。
現在のトルコリラ円のレートをどう考えるのかということは個人の判断になってくるでしょう。
まとめ:スワップポイントは甘くない
スワップポイントはトレーダーにとっては良いような悪いようなものだということがわかりました。
年単位でスワップ狙いをするよりも月単位などでやることも手段のひとつかもしれません。
もしも実際にスワップ投資をする場合は、必要証拠金に注意しましょう。
一瞬の変動でも「ロスカット」された場合は大変なことになります。
本来であればロスカットされないような資金を入れておくことがベターでしょう。
また分散投資をすることでリスクを軽減することもできます。
チャートをあまり見なくてもいいというメリットもあります。
さまざまな観点から見て、ひとつの投資先として「スワップ投資」を考えてみるのも良いかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
スワップポイントはFXでポジションを保有して営業日をまたぐと発生します。 たとえばメジャーな通貨ペアの「ドル円…