【初心者向け】RSIは逆張と順張りのどちらがいいの?【FX】

FXなどのトレードにおいてRSIを活用する方は多く、逆張りであったり、順張りであったり、とそれぞれの使い方があるのではないでしょうか。

筆者がトレードを始めたばかりのときは「RSI=逆張り(例:RSI70以上→買われすぎ→売り」と考えていましたが、今、思えば恐ろしい考え方だと思っています。

しかしながらRSIは順張りならうまくいくのか?というと、そうでもありません。

となると、深い考察が必要になりますが、とりあえず、基本的なことはわかっておきたい。

ここでは筆者が実際の過去チャートから、RSIの逆張りや順張りについて考えて行きたいと思います。

読者の方のトレードの参考になればと思います。

この記事はトレードを推奨しているものではありませんし、投資は自己責任です。


そもそもRSIとは?

ご存知の方が多いと思いますが、RSIは一般的に下記のようなインジケーターです。

・基本的な期間設定は「14(過去14期間)」

・算出する期間の「上昇幅」や「下降幅」の「平均」によって割り出される

・70以上は「買われすぎ」、30以下は「売られすぎ」が目安

筆者は上記のようにとらえています。

こういったことを考えると、単純に「過去14期間は陽線が多いな。」と思ったら、それは「買われすぎ」とも言えます。

ただそれは個人的な独断になることもあるので、RSIによって正確な相場の状態を知ることが大事だと考えます。

RSIで逆張りするとどうなるのか?

例えば、「RSI70以上で売り」「RSI30以下で買い」を仕掛けた場合、どうなるのでしょうか?

ここではAUDJPYの15分足、RSI期間14で見て行きたいと思います。

下向き矢印は売り、上向き矢印は買いです。

なんだかどちらでもうまくいきそうに見えます。

しかし別のチャートを見てみましょう。

上記の場合、下向き矢印の売りはうまくいっているのです。

しかし、次のRSI30以下の上向き矢印で買った場合、その後にさらに切り下げています。

このようにRSIの逆張りはうまくいくときもあれば、いかないときもある。

あくまで筆者個人の意見ですが、成功と失敗は半々くらいだと思っています。

どこで決済するのかも難しいところですね。


じゃあRSIで順張りするとどうなるのか?

逆張りでなければ順張りはどうか?

RSI70以上で買い、RSI30以下で売りを見て行きます。

条件は先ほどと同じです。

買いの場合はダメですが、売りはうまくいっています。

実は先ほどと同じチャートを、売りと買いを入れ替えただけなのですが、気付いた方も多いと思います。

つまるところ、RSIは逆張りでも順張りでもそう簡単にはうまくいかないということです。

それを理解することだけでも、トレードは大きく上達すると思います。


なぜうまくいかないのか?

ではなぜ、うまくいかないのか?

それは相場は「トレンド」と「レンジ」があるためだと、筆者は考えています。

逆張りがうまくいくときは「レンジ」。

順張りがうまくいくときは「トレンド」。

おおまかに考えるとこういうことなんですよね。

レンジ相場は短期的に上下を繰り返すため、RSI70以上で売ったり、RSI30以下で買ったら、うまくいきます。

しかしトレンド相場ではRSI70以上をきっかけとして、トレンドが始まり、どこまでも上昇していくことで大きな含み損となってしまいます。

「買いはなんとかまで売りは命まで」と株では言われますが、FXでも同じようなことは発生します。

RSIを活用する場合、こういった危険の認識は絶対にもっていなければなりません。


損切は必須

RSIだけではないですが、FXなどレバレッジを活用するトレードでは、損切が必須だと筆者は考えます。

反対に損切をまったくしないで、大きな資金で長期に渡って利益を狙うというのであれば、株でいいんじゃないかと筆者は思うからです。

FXをやるからには短期でトータルの利益を狙うことが大事で、そのことから「損切は必須」という観点になります。

そしてその場合はやはり「トレンド」に乗ることがオススメです。


ではどのようなトレードが良いのか?

たとえば補助的に「EMA」を取り入れてみます。

ここではEMAの「200、100、50、20」の期間で見てみます。

RSIは14、AUDJPYの15分足です。

上記ではEMAを見るとどう見ても「上昇トレンド」です。

そしてそういった中で「RSI30以下」が発生しています。

このRSI30以下で「買い」をすることこそが「順張り」ではないでしょうか。

これは大きな視点で見た上昇トレンドの中の「逆張り」とも言えます。

この場合は、うまくいっていくのですが、あくまで一例です。

「逆張り」でもあり「順張り」でもあるRSIの活用法の一例とも言えます。

また「損切」は「EMA200」を目安にするなどのアイデアが浮かびます。

「EMA200を割ったら損切」など、一例になります。


まとめ:RSIを単純に逆張りや順張りに使わない

ここではRSIの基本的な考え方について、筆者の個人的な考え方を執筆いたしました。

このほかにもRSIは色々な視点で見ることができます。

ただもっとも大事なことは「当たり前の視点」だと考えます。

RSIは売られすぎであろうが、買われすぎであろうが、その1つのサインだけではあてにならないという「当たり前の視点」。

またEMAとの組み合わせでわかったように「RSI30以下」が発生しても「売られすぎ」と考えるのはどうかということです。

なぜならEMAの長期は上昇トレンドの真っただ中でした。

EMAから見た場合の売られすぎは「デッドクロス」です。

そして「デッドクロス」からさらに売りが強まる場合もあるので、RSI30以下なんていうのは「かわいい」ものです。

もっと言えば「15分足の売られすぎ」よりも、「1時間足、日足、月足・・・」と大きな足の売られすぎのサインもあるわけです。

何が言いたいかというと、「RSI30以下」を目安に「買い」という逆張りをすることは良いのですが、それは「損切ありき」であったり「短期利益確定」などが必要になるということです。

ポジションを建てたのはいいけど、含み損になり我慢してしまい、長期で保有すると大変大きな含み損を抱えることになり危険なんですね。

「どうやればトータルで利益を出せるのか」ということをしっかり練って、それを再現することが大事なのではないでしょうか。

これはRSIには限りませんね。

あくまで筆者の視点ですが、読者の方々のトレードの参考になると幸いです。

トレードは損切をしっかり見て、安全運転が一番だと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

※投資は自己責任です※

FXなどのトレードにおいてRSIを活用する方は多く、逆張りであったり、順張りであったり、とそれぞれの使い方があ…